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対馬の自然について

対馬の形成

 日本列島の形成については諸説あるようですが、日本列島はもともとユーラシア大陸東端の一部であり、プレートの活動によりおよそ2500万年前に大陸から引き裂かれはじめ、1500万年ほど前に現在の日本海が形成されたと考えられています。
 その際、西南日本は対馬南西部付近を軸として時計回りに40-50度回転したとされ(観音開きモデル説)、対馬周辺には強烈な圧力がかかり、それが対馬の地形・地質に大きな影響を与えました。
 その後、地殻変動、氷期による海水面の下降などにより、日本列島の地形や海岸線はさまざまに変化し、対馬は九州本土と陸続きになり、大陸とは細い海峡を隔てて接していたと言われています(諸説あり)。
 およそ1万年前の最終氷期の終わりには、海面上昇により対馬はふたたび孤島となり、日本列島と大陸の動植物が混生する独自の生態系が誕生しました。

 

地質・岩石


(写真:白嶽)

 

 対馬の地質の大部分は、1800万年前~1600万年前(諸説あり)の日本海形成期に海底に降り積もった堆積岩=対州層群(たいしゅうそうぐん。対州は対馬の別称)です。
 全島のいたるところで、泥岩と砂岩が互層になった地層が見られ、それらが褶曲(しゅうきょく。横からの圧力により地層が折れ曲がったり、重なったりすること)しているのが特徴で、場所によっては本来水平のはずの地層が垂直に切り立っています。
 部分的に地下のマグマ活動の影響を受けており、上県町の御岳周辺にはドレライト(粗粒玄武岩)が、厳原町・美津島町の白嶽・城山・鋸割岩・立亀岩などには石英斑岩が、厳原町の内山には花崗岩が露出しています。
 内山盆地周辺の岩盤は、花崗岩の熱により熱変性を受けた堅硬なフォルンフェルスとなっており、対馬最高峰の矢立山(648.5m)や天然記念物に指定されている竜良山(558.5m)などの山脈を形成しています。

 

植物


(写真:オウゴンオニユリ)

 

 対馬固有(世界で対馬だけ)の植物は、オウゴンオニユリやシマトウヒレン、ツシマノダケなど意外と少ないのですが、対馬にはその地理的条件により多くの大陸系植物が自生しています。
 日本では対馬だけで見られる大陸系植物は、オオチダケサシ、ハクウンキスゲ、ナンザンスミレ、タンナチョウセンヤマツツジなどがあり、逆に、大陸と対馬には分布するが日本本土には分布しない植物としては、モミ、ウバユリ、コバノミツバツツジなどが見られます。
 そのほか、北方系・南方系、また飛び石分布を示す植物(ヒトツバタゴなど)もあり、植物分布の不思議を伝えています。

 

動物


(写真:上県町・ツシマヤマネコ)

 

(準備中)

 

野鳥


(写真:ヤマショウビン)

 

 対馬は日本列島の西に位置し、ロシア・中国などの野鳥繁殖地と、東南アジアなどの野鳥越冬地の中間に位置するため、春と秋の渡りの時期には数多くの野鳥を観察することができます。
 冬にはオオワシやナベヅルなどの大型の野鳥が、5月のゴールデンウィークにはヤマショウビンなどの珍鳥が観察されます。

 


(写真:オオワシ、撮影地:上対馬町)

 

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